SHIBUYA CAST.で開催された「バーチャル帰省」がテーマの渋谷デザイナーズマーケットに、グラフィックデザイナー峯山裕太郎氏と協働し出展。コロナ禍にあって実家に帰省できない人に対して提供できる帰省体験とはどのようなものか考えた。
それぞれの故郷へ帰省して家族や親戚、旧友と話す時間は、今年1年どんなことがあったのか伝えると共に、自分自身の生活を振り返ることで1年間を締め括り、来る新年を迎える心構えをつくるきっかけになっているのではないか。
出展した「ふりかえるジンジャ」では、そうした「1年の振り返り」「来たる新年を想像する」ことを疑似体験できるような仕組みを組み込めないかと考えた。
通常、おみくじは新年始まりの時に引くものだが、ここでは1年間を振り返り自分自身へのメッセージとしておみくじを選び、鳥居に貼り納める。その鳥居の一部が、新年のおみくじキーホルダーとしてランダムに切り取られ、未来の自分自身に届くのだ。
その日限りの瞬発的な体験ではなく、年をまたぐ仕組みのデザインが、年末年始特有の時間横断型の体験になったことに期待したい。
竣工 | 2021.12 |
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所在地 | 東京都渋谷区 |
クライアント | 渋谷デザイナーズマーケット実行委員会 |
用途 | アートワーク |
設計期間 | 2021.09-2021.12 |
施工期間 | 2021.12 |
企画・運営 | 渋谷デザイナーズマーケット実行委員会 |
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施工 | シャンティアートワークス |
グラフィックデザイン | 峯山裕太郎 |
写真 | Syuheiinoue |
写真 | 熊原哲也 |