素材をオノマトペで捉え、空間に現れる“瞬間美“を愉しむ家。
2人の写真家が住む、賃貸マンション一室のリノベーションPJ。
お2人には、竣工写真をはじめ、プライベート写真も撮影していただいていて、その撮影の様子や、実際の写真を身近に見ながら、いくつか学ぶことがありました。
そのひとつが、日常生活で普段見過ごしがちな“瞬間の美しい表情”を捉えることへの感度の高さ。
移り変わる光環境や現象、等身大の生活風景など、日常にある“瞬間美”を見つけながら、感性のままに楽しめるような住空間が考えられないかと思い、「オノマトペ」というキーワードを据えました。
「塗装の壁」「板張りの天井」ではない空間の輪郭を形どる仕上げ捉え方を考えたい。
“onomaterial”とは、「onomatopoeia(オノマトペ)×material(マテリアル)」の造語です。
もやもやした場所、きらきらした表情など、暮らしの背景として複数の有機的な空間の肌触りがあることが、何気ない日常に時間や光の濃淡を与える手助けとなり、暮らしに小さな感動をもたらす、そんな可能性に期待したいです。
竣工 | 2024.04 |
---|---|
所在地 | 神奈川県横浜市 |
クライアント | 泰有社 |
用途 | 住居 |
設計期間 | 2023.11-2024.01 |
施工期間 | 2024.02-2024.03 |
延床面積 | 45.46㎡ |
施工 | 株式会社稗造 |
---|---|
写真 | 倉本あかり |
写真 | Syuheiinoue |